☆8月7日(火)猛暑
永利:スナップエンドウの圃場の草刈りを行う。
本日は、3枚の90aを行なった。
まぁこれからの仕事は毎日草刈やね。
小城さんと管理していく農地は全てで20枚合計で約300aある。
これから順次、行っていく。
ところで日本の農村における文化で「結」と言う言葉を知っているだろうか?
ほら!むすぶと呼ばないよ。
「ゆい」と呼ぶ、鹿児島弁のきつい農家のおっさんは、どう聞いても「いい」としか聞こえん…ゆ と発音できんらしいわ、どうでもええけど。
この結とは、屋根に萱を拭いたり、田植えや収穫など人手が必要な時に、お互い見返りを求めず助け合う事なんだわ。
沖縄では、「ゆいまーる」なんて言うらしいけど。
きらら農園でもこの「結」の精神を大切にして行きたいと思っています。
前にも書いたけど、スナップエンドウを90a作付けるのに必要な農地はね、連作を非常に嫌う作物な為、一年ごとに畑を変える必要があるのよね。
と言う事は…倍の面積の畑の確保が必要な訳よね。
この事は、小城農園の牛蒡も同じで作付け面積の倍の農地を確保しているからね、この管理を小城農園と「結」で行うんだよ。
夕方遅く、小城農園のネギ畑に立ち寄る。
腰の曲がったお母さんと彼が黙々と草取りをしている…
先日そらふねが手伝った圃場だ。
盆前に除草して、盆に追肥せねば間に合わないそうだ。
「あんた母ちゃんと二人でできるの?」
「う〜ん難しいなぁ…春牛蒡の準備も盆前にしないといけない。でもこの炎天下だから人に頼みきらんのですよ、過酷すぎやから」
「相談してよ、俺加勢しようか?どうせ俺もあんたも炎天下は免れんのやし…その代わりスナップエンドウの耕運とマルチ張りの機械導入と労務、相殺してよ。
畦の草払いは、明日の午前中で止めるよ。」
「本当ですか?助かります。」
「こちらこそ、トラクターは持ち込まんでも良いし、マルチ張りなんぞ90a人力で行えば…2名で二週間以上かかるやん」
この場合、本来の結とは言い難いが、僕の労務とトラクターを交換しているから、金銭取引に近いよね…
でも労働時間や休日とか、こっちが楽とかキツイとかどうこう比較する事は無い。
とにかくやらねばならない時やり切るまでやる。
基本「結」と言う日本の農家独特の金銭だけでは無くお互い優しい気持ちからなんだわ。
「結」と言う風習は、鹿児島、沖縄、独自ではないんだよ、日本全国 「結」と言って農家の常識的な言葉なんです。